ヴィア・フェッラータ

ヴィア・フェラータの発祥について

ヴィア・フェラータとは、ワイヤーロープやはしご、木製の歩道や吊り橋のように固定された設備などが整っている登山コースを指します。この人工的な設備は、経験の少ない登山者でも、岩場や崖の上のコースを安全に通行し、頂上まで達することができるようにするものです。

ヴィア・フェラータ

そもそも、ドロミーティのヴィア・フェラータは、1915年から18年の第1次世界大戦において、国境線での厳しい戦闘時に、主に軍事目的として造られたものです。その後、観光業がそのワイヤーロープやはしごを再び価値のあるものにし、多くの人が親しめる登山施設にしました。

ヴィア・フェラータ を登るために必要な装備について
安全にヴィア・フェラータを登るためには、山歩きに使用する通常の装備(適正な服装、登山靴、リュック、救急用品、飲食物)以外に、適切な装具が必要です。ヘルメット、登山用ハーネス、ヴィア・フェラータ用のセット、ヴィア・フェラータ用の手袋は、必ず取り揃えなければな りません。

この内の、ヴィア・フェラータ用のセットとは、2本の短いカラビナ付のロープと、リギングプレート(摩擦などを使って、墜落の衝撃を和らげるショックアブソーバーの機能を持つ器具)を指します。

ヴィア・フェッラータ

多くのテストにおいて、リギングプレートを装着していなかった場合、落下時にカラビナが壊れ、時々、ロープが切れるという結果が出ています。 ヴィア・フェラータ
雪のあるところではピッケルやアイゼンも必要になります。また、ヘッドランプは戦争時に軍隊によって掘られた多くのトンネルの中に入るためには、必要不可欠なものです。


ヴィア・フェラータを登るための技術とアドバイス


ヴィア・フェラータの困難度と危険性について

ヴィア・フェラータはより簡単なものを ”センティエーロ・フェラート“ と呼び、より複雑で困難なものを ”ヴィア・フェラータ”と呼んでいます。 最も易しいコースでも雪や氷の影響、または思いがけない天候の変化で危険で困難なものになり、登山者に対して重大な問題を引き起

こすことがあります。最終的には、行程の長さが、フェラータの難度を決定します。

ヴィア・フェラータの経験がない登山者には、必ず山岳ガイド(岩登りのスペシャリスト)との同行をお勧めします。